40代で介護職に転職した人は、上司に20代や30代の若い上司がいるため、人間関係に悩みを持つケースが多くなっています。施設としては、若手の介護士や介護主任に期待するところが大きく、彼らは自分の部下に対して横柄になる傾向があるようです。
社会では仕事経験が2、3年ではまだまだ半人前扱いですが、介護業界では人手不足なこともあり、直ぐに一人前として扱われてしまいます。なので、それまで一般企業で働いていた中高年者がこの業界に入ってくると、一般社会とはかけ離れた常識に大きく戸惑うことになるようです。
この業界では、施設の管理者や責任者自体が介護士上がりの場合が多く、人材育成や職場環境の改善などで、通常の会社レベルに達していないことが普通のようです。なので中途採用で入ってくる人は、こうした現実を良く踏まえておく必要があり、それを覚悟して介護の仕事を選ぶことが大事になります。
それでも、世間的な常識が無い振る舞いに関しては、若年介護士の先輩となる人から指摘してもらうのが良い方法です。直接注意すると反感を買う恐れがあり、業務に支障を来す恐れがあるので、利用者さんに迷惑をかける事態は避けなければいけません。とは言え、介護業界に入ってくる若者は、人の役に立ちたい想いが強いので、時間が立てばお互いに分かり合えるようになるはずです。初めは世代ギャップもあって衝突することがあっても、同じ志であることが分かれば仲良くなれることでしょう。